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第63回日本木材学会大会 公開シンポジウム

木質バイオマスエネルギー利用は化石資源の代替にどこまで貢献できるか

日時平成25年3月28日(木)
主催日本木材学会
共催NPO 法人 才の木
会場マリオス大ホール
盛岡市盛岡駅西通二丁目9番1号
盛岡駅西口から徒歩3分
詳細はマリオスホームページ内のアクセスマップを参照ください。

講演 1:我が国のエネルギー事情 -木質バイオマスエネルギーの位置づけ-

東北大学大学院 工学研究科 教授 中田俊彦

木質バイオマスのエネルギーは、カーボンニュートラルの特性に加えて、森林マネジメントの導入、地域林業の再生、エネルギーセキュリティの強化など多様な意義を持つ。江戸時代までは主要なエネルギー源であったトラディショナル・バイオマスが、再生可能エネルギーとして今世紀に飛躍するシステム像を考える。その円滑な起動に必要な知として、エネルギー構成の変遷、木質エネルギーの特性、変換技術の成熟などについて、内外の情勢分析に基づいて述べる。地域のエネルギーシステムから見た木質バイオマスの価値について考察する。

講師略歴 1960 年 10月 神奈川県生まれ
1983 年 3月 東北大学工学部機械工学科卒業
1985 年 3月 東北大学工学部大学院修士課程修了
1985 年 4月 財団法人電力中央研究所 勤務
1993 年 月東北大学 博士(工学) 東北大学 工学部 助教授
この間、米国口一レンス・リバモア国立研究所にフルブライト研究員として留学。
2006 年 現職
専門分野地域エネルギーシステム、環境マネジメント、エネルギー経済工学
主な著作等Nuclear Energy Development in Asia Macmillan Publishers Limited 2011年
エネルギーの貯蔵・輸送.(株)エヌ・ティー・エス 2008 年(共著)
電気事業の構造改革 技術経済研究所 2002年
リスク解析学入門-環境・健康・技術問題におけるリスク評価と実践 シュプリンガーフェアラーク東京 2001年
不確実性と人類の未来-リスクに挑む新サービス経済 日科技連 2000年(共著)
ほか多数
委員等宮城県自然エネルギー等省エネルギー促進審議会委員、みちのく環境管理規格 副代表、東北経済産業局再生可能エネルギー・アドバイザリーボード委員長
連絡先〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉 6-6-11-815

講演 2: 森林をどんな形でエネルギー利用するか 〜日本の今と欧州の取り組み〜

東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科准教授 三浦秀一

森林のエネルギー利用形態には薪、チップ、ペレット、発電など、様々なものがある。また、家庭で利用するストーブのような小規模なものから、大型施設、地域単位の熱供給や発電など大規模なものまである。そして、暖房や給湯の熱として使う方法と発電して電気として使う方法もある。バイオマス発電は昨年から始まった固定価格買取制度によって注目の的となっているが、そこには多くの問題がある。日本は今、森林資源をどんな形でエネルギー利用すべきか混乱状態にある。また、森林資源を使ったエネルギー供給の担い手は誰なのかということも地域の雇用や経済にとっては重要な視点となる。身近な住宅のエネルギー消費から、森林のエネルギー利用を考えるとともに、森林エネルギー利用が地域に定着する欧州の事例を紹介する。

講師略歴 1963 年 10月 兵庫県生まれ
1986 年 3月 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1992 年 3月 早稲田大学大学院博士課程修了
1992 年 4月 北芸術工科大学環境デザイン学科講師、現在に至る
専門分野都市環境 地域環境
主な著作等調査研究シリーズ地域の再生-コミュニティ・エネルギー(共著)、農山漁村文化協会、2013年
未来の住宅--カーボンニュートラルハウスの教科書(共著)、バジリコ、2009年
都市環境学(共著)、森北出版、2003年
資源・エネルギーと建築(共著)、シリーズ地球環境建築・専門編2、彰国 社、2004年
省エネ住宅とスマートライフでストップ温暖化、日本建築学会叢書4、技報 道出版、2006年
京都議定書目標達成に向けて、建築・都市エネルギーシステムの新技術、空 気調和・衛生工学会、2007年
学校の中の地球(共著)、技報堂出版、2007 年
委員等環境省中央環境審議会専門委員 経済産業省東北地域エネルギー・温暖化対策 推進会議委員山形県、山形市、東根市、環境審議会委員等
連絡先〒990-9530 山形市上桜田 3-4-5
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